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証拠撮影について必要な道具・知識・経験・費用

証拠撮影には状況に適したカメラが必要であり、カメラに関する知識は専門的なものはもちろんのこと、探偵特有の専門性も存在します。

証拠撮影について必要な道具・知識・経験・費用 

証拠取得に必要な撮影に関する知識・経験

撮影に関する知識は専門的なものも必要になります。

露出・シャッタースピード(SS)・絞り・感度。

フォーカス・被写界深度・35mm換算の画角・動体や画角の違いによる安全で必要なSS(被写体ブレ・手振れ)・・・

撮影に関する知識はストロボ以外は全て必要と言っていいものです。

多くのカメラはオートで撮影すると状況に適した最も綺麗に撮れるであろう設定にしてくれます。

現在ではミラーレスカメラのフラッグシップ機などは被写体の自動判別で驚くほど優秀なものも出ています。

しかし、証拠撮影は失敗の許されない1発勝負です。

しかも街灯なしの暗所で車両のスモーク越し、人混みの中にいる調査対象者にピントを合わせる、 そういった過酷な状況は探偵にとっては普通の撮影状況です。

そんな中でカメラ任せのオートは危険すぎるため、撮影に関する設定などの知識が必要となるのです。

室内・室外・朝・夕方・夜・電光掲示板のフリッカー・光源の位置・スモーク越し・・・

状況が刻々と変化し、その状況に対応した設定をしつつ、いつ訪れるとも知れない証拠撮影の瞬間に備えます。

もちろん瞬間の判断で設定しなければいけなくなることも多々あります。

それらに対応するためには、知識と経験が必要となります。

静止画だけではなく動画撮影の知識も同様に必要です。

静止画と動画はある程度はお互いの知識を生かせますが、特性が異なるものです。

そのため、動画から切り出して静止画にすることは、動画というものの特性上、なかなか高品質なものにはなり得ません。

静止画はブレがないものを目指して撮影しますが、動画はブレがないと不自然にみえるため、SSに縛りがあるのです。

証拠取得に必要な撮影機材の知識・経験

新たな技術を取り入れ続けていることで、必要な知識はどんどん増えていきます。

逆に使用しなくなった撮影機材やそれに係る知識もあります。

弊社も昔は暗所対策で赤外線投光器などを用いていましたが、現在では使用することのないものとなっています。

連写速度・バッファ・記録撮影素子サイズ・画素数・画素ピッチ・記録媒体・レンズの画角・レンズのF値・レンズの前玉径・・・

撮影機材に関するこれらの知識も上げれば切りがありません。

特殊な状況下で撮影機材を選ぶために必要な知識も数多くあります。

例えば車両の中からフロントガラス越しでの撮影となると、フロントガラスの歪みを拾うため、 どの車種ではどのレンズが対応可能と言えるのかなど、検証してみなければわからないことも多々あります。

これらの知識は多くの調査現場を経験した上で、調査外での検証を重ね続けた結果得られる、極めて特殊な専門性の高い知識と言えます。

証拠取得に必要な撮影機材の費用

一般的な探偵が使用する撮影機材はそう高いものでもなく、探偵のyoutubeなどを見てみるとどのような撮影機材を使用しているのか ある程度わかるかと思います。

探偵業界全体的な傾向として、撮影技術は他のカメラ関係の業界と比べると10年以上停滞している状況です。

  • 昔からこの方法でやっているし、他の探偵も同じだから
  • 暗いところは顔なんかよくわからないのが普通

防犯カメラの証拠画像の質も年々レベルが上がっている状況、 きちんと設定されたスマートフォンよりもはるかに粗い画質、 現在の感覚では「証拠と言える?」というレベルの画像で「調停で反論されてもいい、証拠として使わない」 というのならば、そのような撮影機材でいいのかもしれません。

ただし、調査料金の金額に証拠の質は影響しません。

「高かろう良かろう」も「安かろう悪かろう」もなく、高くとも安くとも「悪い」が残念ですが業界全体の現状と言えます。

弊社で使用する撮影機材の種類は多く、調査の内容や現場単位で使用する物の種類や頻度が変わります。

弊社の撮影機材は探偵業界の中では特殊と言えます。

例えば自分で調査をしようとして、弊社と同様の高品質な証拠を撮影するために撮影機材を購入するとなると、 ある程度長期間の調査であったとしても、撮影機材の購入費は調査費用を確実に超えてしまいます。

野鳥を撮影するアマチュアカメラマンの方ならご存じかと思われますが、単純に一眼カメラの望遠レンズ1つ取ってみても、1本100万を超えることはざらにあります。

証拠撮影は経験・技術・機材のあるプロに任せるのが賢明で、結果的にもお安くなります。

証拠撮影時に影響すること