心理職のカウンセラーとは
「2019年02月05日」
国家資格、公認心理師の認定開始年月日です。
25年ほど前に心理学を学んでいた人間からみて、驚きでした。
各心理学系の協会があったため、国家資格はできないだろうと思っていました。
公認心理師ができるまで、心理職の資格として一番手にいたのは「臨床心理士」。
当時「臨床心理士」は指定校制度を推し進め、指定の大学院を出た者に資格を与えるといった方向へ進んでおり、大きく分けると西日本は賛成、東日本は反対の立場をとっていました。
賛成の理由は「臨床心理学」がブームになっていたこと。
反対の理由は経済大学(例えです)の大学院に「臨床心理学」の指定校要件を満たすものを作り、学生を集客しようとする動きがあり、きちんと心理学を学ばせた上での資格だろう、と。
臨床心理学の位置付け
心理学は「実験心理学(基礎心理学)」「社会心理学」「臨床心理学」に分けられます。

実験心理学と社会心理学は2大心理学であり、人間科学らしく、分散・分散の差などを用いて統計的に有意差があるかどうかと、数値化した科学です。
そのため、論文も人間科学の数値化して検証するといったものです。
臨床心理学の論文は、思い、感想などが多かった印象です。
臨床心理学は学問としてはなかなか成り立ちづらく、そのため、2大心理学を含めた周辺学問(文化人類学・社会学・倫理学など)を必要とします。
カウンセリングは臨床心理学の分野です。
人の数だけカウンセリング手法があると言われます。
手法だけ学んでも対応できません。
カウンセラーの器を大きくするのは周辺学問です。
そのため、広く心理学を学ぶということが大切になるのです。
心理職の人間の資格に対する感覚
カウンセラーは一般名称であるため、誰でも名乗れます。
一般社団法人にはカウンセラーの名を冠した資格がたくさんございます。
公益社団法人には、認定心理士・臨床心理士・公認心理師。
心理職を目指したことのある人間の思う感覚では、公認心理師が出来る前まで、
- 「認定心理士」があるからといって職があるわけではない。
- 「臨床心理士」も国家資格ではない。
- それなら、資格はいらない。
そんな感覚でした。
臨床心理学の教授でさえ「臨床心理士の資格持ってないよ」という感じでした。
そのため、資格に近い感覚で言えば「最低でも、とても甘く見積もって、認定心理士の資格取得科目履修」を済ませているかどうかが、一般的に思う「カウンセラー」の条件足り得ているかといった感覚でした。
保育士の募集などで「認定心理士」を応募要件としているのを見たことがあり、面白い視点だと思った記憶があります。
当事務所のカウンセラー
当事務所ではカウンセリング会社の設立運営経験もある、調査歴15年以上の私がカウンセラーです。
調査とカウンセリングをこれほどのレベルで両立した者は、他にはおりません。
どうぞ、ご安心してご相談ください。